2017-08-24 痛みの話 痛みには慣れる。 やがて傷は塞がるし、腫れも引く。 知らないうちに熱を帯びて、次第に心地良ささえ感じてくる。 それが特定の、それも最高の誰かによって与えられたなら、どれだけいいかとも思う。 安らぎとは程遠いところにあるのにも関わらず、それは時にぴったりと、音も立てずに寄り添ってくる。 やがて、全身に流れる血液や、私を貫く骨になる。 子供は喚く。大人は耐える。 私は潤む。